やっとのことで初めの一歩
7歳の七五三で着物を着せてもらえなかった積年の恨みをはらずべく、着付け教室に通い始めた。
(卒業式に袴がはけなかった恨みもあるのかも。)
着物には長年興味を持っていたのだが、母が着物にまるで興味なくて、着物の話をもちかけると微妙に嫌な顔をするので、なかなか最初の一歩が踏み出せずにいたのだ。
ただでさえ敷居が高いのに、母が非協力的だと敷居の高さはさらに倍!である。
着物も帯も高いものだし、着付け小物も色々たくさん必要なのに、家にあって借りられるものと無いから買いそろえなきゃいけないものが分からない。
なかなか聞き出せないから。
そして着付け教室の先生は姑のように怖い。
何度か無料体験教室や単発の浴衣着付け講座に行ってみたのだが、先生がそろいもそろってお姑さんのごとく、丁寧に遠まわしに嫌味を言うタイプ。
分からないから質問しているのに、
「あなたがいいと思うのならいいんじゃありません?」
みたいな。
浴衣の端をさり気なく触って、
「触れば生地の善し悪しが分かるのよ」
みたいな。
和のお師匠さんは怖いよぅ・・・。
英会話の先生とかパソコンインストラクターのような、明るく爽やかな先生はいないのかしら。
とはいえ、着物が流行り始めて久しい。
私がなんとか最初の一歩を踏み出そうと、原宿のリサイクル着物店で帯と着物を1万円で購入したもののあんまりよく吟味できなかったので結局気に入らず、着付けの先生のお姑さんぶりにも負けて挫折した時から、10年近く経つのじゃないかしらん。
今まで着物を着せてくれていた美容師の親戚を昨年亡くし、自身もアラフォーを目前に控え(まだアラフォーじゃないつもりなのか)、着物への第一歩を今一度踏み出そう!と決意も新たにお財布を握り締め、デパートで開かれていたリサイクル着物の催事に出向き、初めての自分の着物を手に入れたのでした。
光沢のある白い縮緬地にカラフルな小菊をあしらった飛柄小紋。
しつけの付いた新古品。
気に入って買って帰ったのに、母に「派手」とばっさり切られました・・・。
い、いいんだもん!
お正月や記念日ディナーに着るよそゆきにするつもりだし、繊維業界では年齢は八掛けだというし!
アラフォーだって八がけすればアラサーだし!
それにねぇ、やたらと「若い若い」って言われるのよ。
着物店でも着付け教室でも。
着物の世界では、30代なんてまだまだヒヨッコ。
着付け教室もお姉さま方ばかりで、第一歩を踏み出すのは遅いかな・・・と悩む必要なんて全然なかった。
よかった!
帯、帯板、帯枕、腰ひも、きものスリップ、草履は家にあるものを活用。
帯揚げ、帯締め、二部式長じゅばん、着物クリップ、着物ハンガー、伊達締め、着物サッシュ、腰ベルト、衿芯、足袋は購入。
初期投資は4~5万円といったところ。
何にも持っていない時は
「とにもかくにもまずは着物が1枚欲しい!」
と思っていたけれど、いざ着物を手に入れてみると、欲しいものが新しくどんどん出てくるものなのね。
知識が増えてくると、帯やら帯揚げやら帯締めやら草履やら、色違いや格違いのものを色々とりそろえて、コーディネートして遊びたくなるもののよう。
物欲できりきり舞い中~。
着付け教室はリサイクル着物店「B」と「G」へ週1回交互に通うことに。
どちらのお店もマンションの1室で営業しており、「B」はオートロックのマンションで予約が必要。
新古品を中心とした上品な品ぞろえ。
「G」は誰でもウェルカム!で、レトロモダンな雰囲気。
「B」の着付け教室はマンツーマンで2時間3000円。
所作が型のように美しく、着る前の準備の仕方(着やすいように着物類を畳んでおいたり、取りやすいように小物を並べておいたり)から実際の着方まで丁寧にきめ細かくおしえてくれる。
「G」の着付け教室は先生1~2人に生徒が5~10人で2時間1000円。
わいわいがやがや楽しい雰囲気で、他の人のやり方を観察したり、自分で試行錯誤しながら練習できる。
細かいところは違うけれど、着付けの流れは概ね同じなので、交互に通うことでどちらのメリットも享受できるかな。
そしてどちらも姑タイプじゃない普通の先生(感涙)。
楽しく学べてます。
どちらもコースになっているわけではないので、自分の知りたいことだけ学べるのがいい。
私は小紋に名古屋帯で一重太鼓が結べるようになれればいいので、「留袖の着方」なんていらないし。
そういうものは絶対美容院で着付けしてもらうよ、ヘアセットも必要だし。
袋帯で二重太鼓はいずれできるようになりたいけれど、それはもうちょっと先でいいや。
最初に「B」に行って、次の週は「G」で練習して、また「B」で復習して・・・と3回終了。
今週末は自分で着て「G」に行って直してもらうつもり。
そこできちんと着て、そのままお出かけする予定。
美容院で着付けしてもらうと5000円くらいかかるのでお得だ(笑)。
雨が降らないことを切に願う。

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